映像「修羅と浄土」 三部作

2022年秋に岩手県奥州市で開催された公演「修羅と浄土」の収録映像を再販しております。

第三部に分かれ、奥州藤原氏の築いた平泉の雅やかな景色から、そこへ逃れてくる源義経一行の勇ましい合戦の様子、そして平泉の地で最期を戦いを迎える義経と弁慶の物語を描いています。 地域に根付いた文化史と、伝統芸能の魅力を多角的に親しんでいただくことを趣旨とした演奏会であり、現代語の語りによって歴史の大きな流れを巡りつつ、その時代の人々が聞いていたかもしれない音色を一緒にお楽しみいただけます。

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映像「修羅と浄土」 第一部【奥州藤原氏の栄華と平泉】 第一部では、藤原氏が築いた仏教都市・奥州平泉の景色を奏でます。 西方浄土を模した庭園で、人々は池に舟を浮かべ、当時、都で栄えていた雅楽や催馬楽を奏でては、歌を詠み合い、夜もすがら雅やかな宴を楽しんでいたことでしょう。   ■演目： 薩摩琵琶×雅楽「春の宴」 雅楽「平調調子」 催馬楽「更衣」 雅楽「迦陵頻急」 ■出演： 坪井美香（語り）川嶋信子（薩摩琵琶） 音無史哉（笙） 千山ユキ（薩摩琵琶） 佐藤愛美（楽琵琶、龍笛） ■脚本：坪井美香

■第二部【源平の合戦 義経と頼朝】（35分） 第二部の主人公は、源義経。 兄、頼朝に追われる立場となり都落ちした義経一行が、摂津大物浦、吉野の山中、安宅の関などを経て、奥州へ落ち延びる道中を、迫力ある薩摩琵琶の合奏で描いています。 ■演目： 薩摩琵琶（合奏）「義経」 昭和50年に作曲された薩摩琵琶鶴田流の合奏曲。 本来一人で弾き語る演奏形式を以てこそ、個人の声や楽器の特徴、良さが発揮される薩摩琵琶ではありますが、合奏という形式により、さらなる迫力と劇的かつ豊かな表現を可能にしている一曲です。 ■出演： 坪井美香（語り） 岩佐鶴丈（薩摩琵琶） 川嶋信子（薩摩琵琶） 千山ユキ（薩摩琵琶） ■脚本：坪井美香

■第三部【修羅と浄土】（25分） 戦乱が続く地に生きる人々と、儚く散っていった命。 両者を救いたいという願いの元に作られた平泉の仏教浄土でしたが、四代目、藤原泰衡が義経を衣川で襲撃したことで、奥州藤原氏もまた滅亡へと追い込まれてゆきます。 第三部では、奥州で最期を迎えることとなった義経たち、弁慶の立ち往生など、語りと薩摩琵琶でお送りします。 ■演目： 語り×薩摩琵琶「修羅と浄土」 ■出演： 岩佐鶴丈（薩摩琵琶） 坪井美香（語り） 音無史哉（笙） 佐藤愛美（楽琵琶、龍笛） ■脚本：坪井美香